三円小説300話中100話をWEBで無料公開!

忠犬

よゐね

 事実、彼は主人の帰りを
ずっと待っていた
わけではなかった。

 本当は、道に
迷っていただけなのだ。

 ひとりぼっちの彼は思った。
「渋谷に目印でも
あったらいいのに・・・」